バッジテスト
5月4日
天候 晴れ
受付 8:30~9:15
事前講習会 10:00~12:00
検定会 12:30~14:30
合格発表 16:30~
検定バーン(1級・2級とも同じ)
滑走順 1級→2級→復習検定会
フリー (レルヒゲレンデ上部から下部まで)
大回り (レルヒゲレンデ上部から中部まで)
小回り ナチュラル(レルヒゲレンデ上部から中部まで)
小回り 不整地① (レルヒゲレンデのバンク凸凹、緩斜面、中部から下部まで)
小回り 不整地② (レルヒゲレンデ下部 荒れたバーン)
小回り不整地は2走し結果の良い方を採用
前走
諸橋 川連 山代
スタート係
柳沢隆
検定員
中野吉宏(1級講習)
熊谷英彦(1級講習)
木崎敬之(2級講習)
太字得点は3検定員全員が合格点を与えたもの
ビフ |
氏名 |
年齢 |
性別 |
住所 |
フリー |
大回り |
自然地
小回り |
不整地
小回り |
合計 |
判定 |
46 |
TS |
44 |
男 |
東京都
東久留米市 |
71 |
70 |
70 |
70 |
281 |
○ |
47 |
TI |
14 |
男 |
長野県
上田市 |
71 |
70 |
69 |
70 |
280 |
○ |
48 |
MN |
44 |
男 |
神戸市 |
71 |
70 |
70 |
69 |
280 |
○ |
49 |
YM |
15 |
男 |
神戸市 |
71 |
70 |
70 |
71 |
282 |
○ |
1級復習検定会
5月4日
天候 晴れ
受付 8:30~9:15
検定会 12:30~14:30
合格発表 16:30~
検定バーン 1級と同じ
検定員・スタート係
バッジテストと同じ
太字得点は3検定員全員が合格点を与えたもの タイム太字は最速タイム
ビフ |
氏名 |
学年 |
性別 |
住所 |
タイム
(参考) |
大回り
|
フリー |
小回り
|
合計
|
志望 |
判定 |
30 |
NK |
小3 |
女 |
千葉県
松戸市 |
36.1 |
72 |
71 |
72 |
215 |
J1 |
○ |
31 |
FG |
小3 |
男 |
兵庫県
芦屋市 |
40.3 |
72 |
69 |
69 |
210 |
J1 |
○ |
32 |
ZN |
小3 |
男 |
東京都
練馬区 |
34.7 |
70 |
70 |
70 |
210 |
J1 |
○ |
33 |
MK |
小5 |
女 |
長野県
上田市 |
33.9 |
70 |
70 |
70 |
210 |
J1 |
○ |
34 |
MK |
小4 |
女 |
長野県
上田市 |
36.0 |
69 |
69 |
69 |
208 |
J1 |
× |
35 |
MA |
小2 |
男 |
千葉県
松戸市 |
48.6 |
64 |
(65) |
66 |
130 |
J2 |
○ |
37 |
KS |
小3 |
男 |
東京都
東久留米市 |
55.6 |
58 |
- |
- |
58 |
J4 |
○ |
38 |
SK |
小3 |
男 |
神奈川県
川崎市 |
48.7 |
60 |
- |
- |
60 |
J3 |
○ |
39 |
EK |
幼長 |
男 |
神奈川県
川崎市 |
61.6 |
55 |
- |
- |
55 |
J4 |
○ |
ジュニアテスト
5月5日
天候 晴れ
受付 8:30~9:15
事前講習会 10:00~12:00
検定会 12:30~13:30
合格発表 15:30~
検定バーン
タイム測定(全員) スカイラインに2箇所 各1本ずつ測定 (表示タイムは合算値)
大回り(J1級~J2級) レルヒゲレンデ上部から中部まで
フリー(J1級~J2級) 大回り(J3級以下) レルヒゲレンデ中部
小回り(J1級~J2級) レルヒゲレンデ下部
前走
夏目
スタート係
川連邦浩(タイム)
柳沢隆(種目)
検定員
中野吉宏(1~2級講習・計時係)
木崎敬之(3級以下講習・計時係)
熊谷英彦
バッジテスト前日特別講習会
5月3日 10:00~12:00 13:00~15:00
講師:中野(1級)、熊谷(1級)、木崎(2級)
ジュニアテスト前日特別講習会
5月4日 10:00~12:00 13:00~15:00
講師:吉川
後日特別講習会
5月5日 10:00~12:00 14:15~16:15
講師:熊谷
バッジテスト 解説 |
2013シーズン、ゴールデンウイークバッジテスト、3月には開催が心配されましたが、昨年以上の積雪に恵まれ、かつ、前日講習会(3日)からジュニアテスト(5日)まで好天のうちに終了しました。(ただし、銀扇コースは積雪はあったものの、直前の倒木により第一リフト乗り場に接続できず、検定会では使用できませんでした)。
バッジテストは1級受検者14名、2級受検者5名を迎えての検定会となりました。
前日特別講習、事前講習ともに、1級は中野と熊谷、2級は木崎が2日間同じ班を担当しました。1級受検者ですが、ポジションチェックすると「後傾」「外向過多」「内倒過多」「低すぎる腰のポジション」「上体のかぶり」「足元を見ながら滑る」などが目につきました。これまでの講習会で多く目にした「極端な抜重操作」をする人は、谷回り操作学習の影響か見られなくなりました。ただ、大回りなどでは「静加重」というより「運動が見られない」という状態という人もいました。前日講習会、事前講習会の短時間で染み付いたポジションを修正するのは簡単なことではありません。特に、2つ以上の修正箇所を検定直前に修正することは困難でしょう。自分自身の修正箇所を知り、日常の滑走において意識して滑り、良いすべりを1箇所ずつ固定化していきましょう。
3日の前日特別講習会では、前夜に中途半端な積雪があり、滑走性が悪い状態でしたが、検定当日は、朝、圧雪時に、検定バーン全面に軽く硫安を散布した上、適度な気温上昇で、それなりに滑りやすい状態に落ち着いていたと言えます。
種目別では、フリー(総合滑降)は距離が長く、ジャッジにおいては、ポジションの細部より、全体(レイアウトやスピード)が重要になっていたと思われます。2級受検者には、リズム変化の移行時において運動がまったく見られなくなった人もいます。スタートしてから、どのような滑りの構成にするかを考えるのではなく、滑りのレイアウトを描いてからスタートしてください。フリーは全体として失点に結びつく滑りの人は少なかった種目です。なお、レーサーっぽい滑りをされた人の評価は二分されました。
合否を左右したのは、大回りと小回り(ナチュラル)だと思われます。運動の良し悪しがはっきりと出た種目です。
小回り(不整地)ですが、長い間、関温泉に通っていましたが、今シーズン、レルヒゲレンデに初めてはっきりとした凸凹バーンが出現しました。中斜面かつ水分を十分に吸った雪でコントロールしやすいバーンでしたが、事前講習会で中間部分からトライしていただいたものの、まったく滑れない方もいらっしゃったこと、また、受検者の年齢も低くないことを考慮し、検定本番では、さらにスタート位置を下げ滑ってもらいました。また、救済策として、さらにもう1本、凸凹の少ない荒れたバーンを滑っていただき、良い成績の方を採用する2走1択としました。ただ、今回の凸凹バーンは斜度も緩く、湿雪でスピードも出ない状況だったので、せめてこの程度の凸凹バーンは、年齢にかかわらず確実に滑り降りられる実力は持ってほしいものです。
上記の表では、3検定員すべてが合格点を付けた種目・合計点は太字で表記していますが、余裕を持って合格された方は少数派であることがおわかりいただけると思います。今回、合格された方々は、より確実に1級、2級の滑りができるように、これからも練習を続けてください。特に、1級取得された方は、今回の合格がスキーライフのゴールでなく、スキーライフの新しいスタートになることを心から願っています。また、今回、惜しくも不合格になられた方々ですが、大回りは良かったのに小回りは明らかに苦手であったり、与えられた斜面に対して不自然な外向過多になっていたりしたものの、凸凹を滑っていただくと器用に滑り降りてこられたりと、決して悪いところばかりではありませんでした。
前述したように、今回の検定会・講習会で指摘された箇所を、フリー滑走時に意識しながら、ひとつずつ正しく固定化してください。凸凹の苦手な方、凸凹は慣れです。最初、中緩斜面の凸凹、それも、短い距離を、ボーゲンから始め、ボーゲンからパラレルスタンスへ、距離を伸ばし、斜度を上げていきましょう。ライン取りがわからない場合は、上手な人にスピードを抑えて滑ってもらい、後ろからトレインでついて行くと、理解し易いでしょう。
なお、検定当日、トランシーバーの不具合に加え、スタート係が携帯電話を所持していなかったこと、検定開始前の説明においてスタート順について1級と2級どちらが先に滑るかを説明し忘れていたために滑走前に混乱させてしまったことをお許しください。また、フリー(総合滑降)のゴールゾーンがわかりにくく不通過された方が少なくありませんでしたが、合否には影響していません。
復習検定会 解説 |
第1回の復習検定会にご参加いただき誠にありがとうございます。
「模擬技術選」と銘打ったのが悪かったのでしょうか? 攻めの滑りは否定しませんが、少しビデオの影響を受け過ぎのような気もしました。技術選のトップスキーヤーの滑りを真似しようとされる方は少なくないようですが、彼らの滑りの格好(姿勢)などは、滑りの「結果」として現れるものであって、格好から真似ても無理が生じます。そのへんを念頭において練習してください。
検定会で、フリー(総合滑降)でスピードに乗るためにクローチングを組むのはとにもかくにも、小回り(ナチュラル)もクローチングで助走をつけてスタートされる方もいらっしゃいましたが、やはり小回りの場合は、スタートの時は、まずスピードよりも確実なリズムをつかまえ、そこから状況に応じてスピードを得ることが大切だと思われます。
4名とも、どうにかギリギリで1級ラインをクリアしましたが、余裕を持って「見せるスキー」というレベルには達してるとは言い難かったです。
極端に上の人の滑りを参考にするより、同レベル、あるいは、ちょっと上のレベルの人と滑ることによって、滑りが進化することは多々あります。仲間と楽しく滑って、自分の滑りを進化させていってください。
ジュニアテスト 解説 |
昨年同様、好天に恵まれたジュニアテストでした。前日までと異なりかなりの気温上昇が見込まれたため、事前講習会は子供たちの体力に配慮し1時間45分程度で切り上げる予定でしたが、講習会に入るとあっというまに時間が過ぎていきました。中野が上級班(1~2級)、木崎が中級班(3~4級)を担当しましたが、上級班では、子供独特の後傾姿勢、ターン時の外足のつっぱりなどが気になりました。ただ、これらの修正トレーニングは容易でないうえに、今回のジュニアテストは小学校中学年以下が大半だったため、練習中にやたら時間を気にする子供さんが目立ちました。これは、パーツ練習(分習法)が子供にとって決して楽しい時間ではないことの表れだったような気もします。2013シーズンのジュニアテストにおいてはタイムテストは行っていませんでしたが、今回はバーンスペース的にも余裕があったこと、そして、少し分習法に疲れてしまった上級班の子供たちの気分転換として2セット1本ずつ(計2走)してもらいました。タイムテストは子供たちにとっても楽しかったようですし、タイムはシンプルに実力を表しているとも言えるような気がします。
ジュニアテストの合否判定審議ですが、一般のバッジテストに比べ多くの時間を費やします。今回のジュニア検定会のリザルトですが、太字得点の分布を見ていただければわかりますが、検定員によってかなり評価が分かれてしまったことを、お知りおきください。
ジュニア検定の場合、いきなり1級受検が出来るということもありますが、多くの受検者の親御さんにとっては、バッジテスト2級受検のための通過点になってしまっているような気がします。検定関係者の間でも、身体が出来上がるまでのバッジテスト受検は好ましくない、歓迎しないという意見も少なくありません。現在のジュニアテストの検定内容であれば、少し滑れればジュニア3級、あるいは、ジュニア2級の合格は、それほど難しくないと思います。しかし、ジュニア1級、バッジテスト2級では、それなりの壁が生じます。雪に恵まれた地域の子供さんでシーズン相当の滑走日数が得られる子供さんならとにもかくにも、限られたシーズンの滑走日数で、これからジュニア検定を目指す子供の親御さんは、中学に入ってバッジテストにトライできるように、小学校のうちは実力級に関係なく下の方からバッジ集めを楽しめるようなスキー環境を与えてていただければと願っています。多くの子供たちにとっては、ジュニア4級、ジュニア2級の「4」とか「2」とかというグレードというものは、あまり関係なく、一生懸命滑った後にバッジをもらえる達成感が重要なはずです。また、これを読んでいるジュニアテスト開催校・クラブの方もジュニア1級をダイレクトに受検されダメだったからといって、安易にジュニア2級やバッジテスト3級を渡さないでいただければと考えています。あとで子供たちが手詰まりになって(テストにおいて長期のプラトーに陥って)しまうからです。
2007シーズンに私が主任検定員として初めてバッジテストを担当した年はシーズン受検者総数8名でしたが、シーズンを重ねるごとに多くの方に受検していただき、2012シーズンからはジュニアのバスツアーもあり受検者数は100名を超え、今シーズンは168名の受検者を迎えることができました。
ただ、検定会の経験回数は増えましたが、何分、断続的な行事で、かつ、検定受検者数(特に志望級別の比率)、天候、ゲレンデの混雑状況などは流動的で、なかなか何度開催を経験しても手際よく運営できずに、受検者の皆様に御迷惑をかけてしまっている部分があり、反省点も少なくありません。検定会のスムースな運営には、優秀な庶務、スタート係の存在は絶対だなと感じました。ただ、庶務、スタート係の人件費を捻出しようと思えば20名以上の受講生は必要ですし、受講生が30名を超えるとなると講師増員が必要というジレンマに陥ります。受検者が集まらなければ人件費が捻出できない。でも、多くの受検者が集まれば、新たな人件費が発生する。検定会の開催・運営は、ただただ頭が痛い問題が山積です。
バッジテストの受検者平均年齢は35.6歳とかなり下がりましたが(前年度41歳、前々年度44歳)、18歳未満の受検者が31%、40歳以上の受検者が50%を占め、もっとも受検してもらいたい18歳~29歳までの受検者が4%というデータでもわかりますが、受検者の平均年齢が下がっているのではなく、ジュニア1級取得後のバッジテスト受検者増加が平均年齢を押し下げていて、年齢に見るバッジテストの空洞化は顕著です。もうひとつ気になることは、当クラブ検定では2級以下においてスライド判定を採用していますが、「3級はいらない」という受検者が多いことです。3級、4級、5級の存在(価値)が受検者によって、あっけなく否定されている現実があります。2級受検も実際は1級受検のために必要だからという人が大半なのでしょう。これはジュニアテストでも同じような状態だと思います。
ジュニアテスト、そして、プライズテストともに大きく変わらなければならない時期 受検者に魅力を感じてもらえるバッジテスト5級、ジュニアテスト6級を創造しなければならない時期 になっているように感じます。
2014シーズンも、このはなスキークラブでは、これまで通り、バッジテスト、ジュニアテストを通じて、スキー仲間を増やしていこうと考えています。ジュニアバスツアー、シニアバスツアーの一層の充実、ハチ高原での「1級復習検定会」、3月上旬のジュニアテスト開催、そして、関温泉や信州方面での新たなイベントも企画したいと考えています。そのためにも、皆様からの御意見やアイデアをお寄せいただければと心から願っております。
2013シーズン、これまでに、このはな検定で合格された方で、徳島県連、石川県連から、2名の準指導員が誕生しました。おめでとうございます。
このはなスキークラブでは、このはな検定で合格したからといって、このはなスキークラブへの入会を勧めたりすることはありません。どこのクラブに所属している、とか、どこのクラブにも所属していない、とか、関係なしに、楽しく滑走し続けることを目指しています。これまでに受検された方で、吉報ございましたら、ぜひ、ご連絡ください。また、受講・受検やサポートに関係なく、ハチ高原や関温泉に訪ねてきていただければ、検定員冥利に尽きるというものでしょう。